投資で社会を良くするESG投資とは?

お早うございます。マネープロデューサー水野圭子です。

最近は「SDGs」をよく目にします。持続可能な社会の実現を目指すため、国連が採択した2030年までに達成すべき17の目標169のターゲットから構成されています。

環境面ではビニール袋が有料化されてマイバックがスタンダードになってきました。プラごみが多いのも気になります。誰もができることからやっていきたいですね。

地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、「貧困」「安全」「環境」などの社会の課題が網羅されています。

投資面でも社会を良くすることに繋がるのが「ESG投資」です。

そもそもESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、それぞれの要素を考慮した投資のことをESG投資と分類されます。

従来の株式市場では、財務情報を重視した考え方が主流でしたが、超長期的な運用を行っている機関投資家から、企業経営のサステナビリティを評価する指標として注目されるようになりました。

そして、地球環境や気候の変動に対する配慮、新たな創出活動、社会問題への対策など、企業が取り組んでいる活動に対しても評価の対象とする考え方が徐々に普及したのです。

日本においても私たちの年金資産を管理する「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」が2015年に国連責任投資原則(PRI)に署名したことにより、この考え方が広がっていき、2018年時点では年金、保険等の機関投資家の63機関が署名しています。

実際に日本株式でのESG投資のパフォーマンスは以下となり、2017年からの期間は短いものの有効性が出ていると言われています。 <日本株式市場におけるESG投資のパフォーマンスの推移>

期間:2017年7月末~2021年5月末、月次

※ 日本株:MSCI JAPAN Index(グロス・トータルリターン)※ 日本株ESG:MSCI JAPAN ESG SELECT LEADERS Gross Return JPY Index、共に円ベース*図1、2で使われているESG指数よりも時価総額合計値が厳選された銘柄群でのESG指数である「Select Leaders」指数を使った比較となっています。

SDGsのバッチをつけていても、実際に環境問題や社会問題に取り組むために何をすればいいかわからなかったり、個人の活動には限界を感じることも少なくありません。しかし、まずはSDGsに積極的に取り組む企業や団体を調べたり、ESG投資をすることでもその活動として第一歩となるのではないでしょうか。

ESGこれからの資産運用においては、社会問題にも関心を寄せつつ長期的な視点を忘れないよう心掛けることが自己の利益にもつながっていく、ということを心に留めておく必要があるかもしれません。